初心者でも理解できるTVer広告 メリットや費用も解説します!

TVerって最近よく聞くけど、広告はテレビと違うの?いくらから実施できるの?そんな広告宣伝担当者の疑問を解消すべく、分かりやすくご説明します!2022年のTVer全体の広告収入は前年比で200%以上伸びたと言われており、利用者数もZ世代を中心に増え続けており、広告宣伝担当者にとって無視できない広告媒体になっています。まずはこのコラムを見て概要を理解しましょう!

登場人物

広子(ひろこ)

右も左も分からぬまま、大手メーカーの広告宣伝部署に 配属となった令嬢。物おじしない男勝りの性格ながら 広告の知識はゼロ。密かに告へ想いを寄せる。

告(つげる)

広告の表も裏も知り尽くした伝説のアドマン。 ブランディングやセールスプロモーションのノウハウに 長けるが、自分の好意を相手に告げるのは苦手。

そもそもTVer(ティーバー)とは?

ずっと見続けてきた連ドラ、見逃しちゃったのよ…

そのドラマ、TVerで見られるんじゃない?

TVerってアプリの?

そう!民放公式テレビ配信サービスで、日本国内最大級の動画配信プラットフォームだね。
スマホだけでなくパソコン、タブレット、テレビアプリ等を使って、常時約700番組の見逃し配信やライブ配信が無料で楽しめるよ。

ありがとう!確認してみるわ!
そういえば、TVerは通常のテレビ放送と同じCMが流れてるのかしら?

実は、本編は基本的には同じだけど、CMは違うものが放送されているんだ。

そうなの!じゃあ、TVerだけにCMを流すこともできるってことよね?

その通り!

TVerの概要

増え続けるユーザー数

総ダウンロード数7,000万
MUB※3,500万
月間再生数4億回
認知率70%以上
※MUB(月間ユニークブラウザー数)
認知率はNTTドコモ モバイル社会研究所調べ それ以外はマクロミル調べ

TVerは2015年の登場以来、順調にダウンロード数・ユーザー数を伸ばしているよ。

表にある「MUB」って何?

1ヶ月間でTVerを訪れた重複のないブラウザ数(テレビ、PC、スマホ等)のことだよ。
同じブラウザで何度TVerを見ても「1」としかカウントされないから、データの精度と信頼度が高いね。

ということはダウンロードしたら結構な確率で利用されているのね!

ちなみにTVerへの広告出稿量もものすごい勢いで増え続けていて、2022年のTVer全体の広告収入は、前年比で200%以上伸びたと言われているよ。

すごい勢いね!私たちの会社としても今後の広告活動においてTVer広告は無視できないわ!

そうだよね!
では続いてTVer広告の特徴について説明するよ。

TVerの特徴


違和感のない広告枠構成になっている

TVer広告は、テレビ番組に合わせた広告枠構成が設定されてるからユーザーは違和感なく広告を受け入れることができるんだ。
急に広告が挿入されることが少ないため、テレビCMに慣れている方々にも好評だよ。

そういう配慮は視聴者にとってもストレスがなく番組を見られるし、私たち広告主としても視聴者からの好感度を下げてしまうリスクは少なそうね。

それから、CMのスキップはできないのと、ミッドロールとポストロールでは「クリッカブル」と呼ばれるクリックしてHPへのリンクなどができるCMを作ることも可能だよ。

広告主にとって嬉しい仕様ね!

②番組再生ランキングは「ドラマ」が占拠

TVer 2023年10-12月の全配信番組を対象とした「番組再⽣数ランキング」

順位 番組名テレビ局名再生数
1木曜劇場「いちばんすきな花」フジテレビ4,026万
2金9ドラマ「うちの弁護士は手がかかる」フジテレビ2,815万
3ドラマ24「きのう何食べた? season2」テレビ東京 2,454万
4火曜ドラマ「マイ・セカンド・アオハル」TBSテレビ2,099万
5日曜ドラマ「セクシー田中さん」日本テレビ2,051万
6日曜劇場「下剋上球児」TBSテレビ2,023万
7「水曜日のダウンタウン」★TBSテレビ1,992万
8月9ドラマ「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」フジテレビ1,787万
9水曜ドラマ「コタツがない家」日本テレビ1,574万
10水10ドラマ「パリピ孔明」フジテレビ1,443万
★バラエティ番組

再生数ランキングではTOP10のうち9番組がドラマという結果が出ているよ。ちなみに11位以下もほとんどがドラマだよ。

なるほど~。そうよね、ドラマは見逃したくないから何としてでも見たいもの!

男性より女性の方がTVerの利用率が高いことも、ドラマの再生数が上位を占めていることに起因しているかもしれないね。

TVer広告のメリット

➀クオリティが高い番組に最適なタイミングに動画広告掲載

続いてTVer広告のメリットについてだけれど、先程も特徴のところでも取り上げた「CMのタイミング」についてはメリットと言えるね。

CMのタイミングに唐突感がないから視聴者から受け入れられるところのよね!

それから、テレビ局のプロが作ったクオリティの高い番組の中に流れるから、広告主としてはブランドセーフティの面でも安心して出稿できるよね。

確かに!テレビの放送基準って厳しいものね!

番組だけでなく、広告主に対しても基準が設けられているんだ。
地上波のテレビCMと同様に、業態考査を通して許可が下りた企業だけがCM出稿することができるから広告主も「お墨付きをもらった企業」というわけだ。
ちなみにCM自体もテレビCM同様、考査があるから何でも流せるわけではないからね。

TVerで流れているCMが一定の基準をクリアしたものだけが流れ続けていれば、CM自体の信頼感につながるわね!
それはブランディングにおいてとても良いことだわ!

「TVerで流れているCM ≠ テレビCMで流れているCM」ではあるけれど、放送・広告の基準は一緒だからテレビCMに持たれている信頼感がTVerにも持たれているという可能性は高いだろうね!

②圧倒的な完全再生率

番組コンテンツは長尺にも関わらず圧倒的な動画再生率。広告動画の完全視聴率も圧倒的な数字。

TVer広告の2つ目の特長として動画の再生率の高さだね!

再生率が高いということは、番組を最後まで見る人が多いということね。

そう!
番組はもちろんだけど、CMに関しては完全視聴率95%以上

すごいわね!確かに番組の再生率が高くてCMがスキップできないのであればCMを見てもらう確率は高くなるわよね!

テレビ番組だから動画の時間も長尺が多いけれどこの完全再生率はさすがだよね。

ちなみに他の動画メディアはどのくらいなのかしら?

YouTubeでいうと動画の長さもジャンルも様々だしスキップ可能な広告もあるから、平均で10~15%くらいと言われているよ。チャンネル運営者としては完全再生率40%を目指すというのが一つの指標になっているね。

YouTubeが40%を目指している中でTVerの60%以上というのがいかにすごいことかが分かるわね。しかもショート動画はほとんど無い状況で…

広告配信のターゲティングが可能

TVerはテレビ番組を放送しているとはいえインターネットを介して配信しているから、広告配信のスタイルとしてはインターネット広告と同様にターゲティングした広告配信が可能なことも大きな特長だよ。

マスメディアとしての「リーチ」とデジタルの高精度な「ターゲティング」が掛け合わさっているわけね!
どんなターゲティングができるの?

ターゲティング詳細
性別男性/女性/その他/回答しない
年齢1歳刻みで可能
興味関心+興味関心拡張ビジネス/経済、自動車、テクノロジー/ガジェット、ゲーム、ラグジュアリー、ショッピング/ファッション、ヘルスケア、美容、教育/子育て、旅行、映画、金融/ファイナンス、スポーツ/フィットネス、料理/グルメ、ペット、アート/芸術/音楽、環境/SDGs
CTV 複数人視聴可能
住所都道府県、市区町村
ジャンル指定/除外ドラマ、バラエティ、アニメ、ヒーロー、報道/ドキュメンタリー、スポーツ、その他
サブジャンル指定/除外恋愛、サスペンス、ヒューマン、医療、刑事、学園、青春、コメディ、スポーツ、ファミリー、ミステリー、ホラー、時代劇、ビジネス、ファンタジー/SF、旅行/街ブラ、トーク/スタジオバラエティ、お笑い/漫才/コント、生活情報、グルメ、クイズ、音楽、報道、ドキュメンタリー、キッズ、ゴルフ、釣り、サッカー、野球、ラグビー、eSports/ゲーム、格闘技、動物、健康、教養、VTR/ロケ番組
※テレビ局によってセグメント内容が変わります。

年齢や住所はもちろん、興味関心もセグメントできるからテレビ番組の指定をしなくてもターゲットを絞って配信ができるよ。

テレビでいうと関東ローカルは1都6県にCMが届くけど、企業によっては範囲が広すぎる場合もあるからTVerで住所を絞って配信するというのもアリよね!

TVer広告の料金

TVer広告は最低出稿金額がテレビと比べると抑えられているから、今までテレビCMをやってこなかったような中小企業こそ注目すべき媒体かもしれないね。

テレビCMの場合、関東ローカルの費用感でいうと安い提供枠でも月100万円×6ヵ月、スポットでも1回の発注で1,000万円くらいは必要なイメージがあるわ。

時期にもよるし買い切り枠の場合はその限りではないけど、費用感のイメージとしては間違っていないよ。
TVerの場合は最低出稿10万円からできるよ!

そうなの!?思ったより安いわね!やはりインターネット広告感覚ね!
料金体系もインターネットと同じかしら?

その通り!多くのインターネット広告で用いられている「インプレッション課金型」、つまり「表示回数×単価」で見積もられるよ。単価はCMの秒数、ターゲティング、出稿金額などの条件によって変わってくるけれど、@4円~15円くらいだね。

そういえば、テレビCMはテレビ局ごとにCMの発注依頼をするけど、TVerはどうなのかしら?

TVer本体への発注であれば様々なテレビ局の番組に出稿することができるよ。また、各テレビ局ごとに発注することもできて、その場合は番組の指定ができたり、もっと言うと各テレビ局が持つデータを使って更にセグメントをかけられるセールスメニューもあったりするよ。
ただし、ターゲティング内容や料金がテレビ局によって違うから、その辺りは広告代理店の担当者に確認してね。

まとめ

TVerはテレビ並みのブランド力を持ちながら完全視聴率の高い動画メディアで細かなターゲティングができるという広告主にとって魅力的なことが多いメディアだね。

確かに!
この勢いが止まらなければテレビ並みの視聴者数に成長するのも時間の問題かもしれないわね。

そうだね。すでに番組によってはテレビでの視聴者数よりTVerでの視聴者数の方が多いなんてこともあるみたいだし、広告ボリュームも増え続けていて数年以内にテレビの総広告費を抜くと言われているよ。

テレビが抜かれるかもしれないの!?今後もますますTVer広告に注目だわ!

会社名:株式会社TVer
所在地:〒105-0004 東京都港区新橋2-19-10 新橋マリンビル6F
設立日:2006年4月3日
サービスサイトURL:https://tver.jp/

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