登場人物
広子(ひろこ)
右も左も分からぬまま、大手メーカーの広告宣伝部署に 配属となった令嬢。物おじしない男勝りの性格ながら 広告の知識はゼロ。密かに告へ想いを寄せる。
告(つげる)
広告の表も裏も知り尽くした伝説のアドマン。 ブランディングやセールスプロモーションのノウハウに 長けるが、自分の好意を相手に告げるのは苦手。
目次
シネアドとは?
告さん!とっても面白そうな映画があるのよ!
もしよかったら今度一緒に行きません?
映画といえば、「シネアド」って知ってる?
シネアド?知らないわ。
海外の作品?
いいや、映画館で流れるCMのことだよ。
シネマ(映画)+アドバータイズメント(広告)からつけられた名前だね。
確かに映画が始まる前に流れてるわ!
正確に言うと、幕居(まくあい)と映画の予告の間に流れるんだ。
シネアドの特徴
➀画面が大きいため注目されやすい
言わずもがな、映画のスクリーンのサイズでCMが流れるというということは注目されやすいよね。
たしかに、スマホやテレビとは比べ物にならない迫力よね!
音響にも優れた環境だし、広告の迫力としては動画広告屈指の迫力だね!
そのインパクトは一度の接触でも印象に残りやすいと言われているんだ。
②画面を注視 「ながら観」されない
映画館という環境は、他のメディアよりも高い集中力をもって視聴されるし、もちろんスキップされることもないから伝えたいメッセージをしっかり届けることに長けている媒体だよ。
逆にCMを観ないことが不可避ね。
シネアドの効果
➀1回の上映で高い認知を獲得
さっきも触れたけど、シネアドは1回の接触でも視聴者にインパクトを残しやすいというデータがあるよ。
他のメディアでは1回の接触で認知を獲得することは難しいけれど、シネアドはすごいわね!
他のメディアがコツコツ当てて効果を出すタイプだとすれば、シネアドは強力な1発で効果を出せるタイプかな。
②ブランド認知1.2~3.8倍にアップ
シネアドを通じて接触した人とそうでない人に「ブランド○○を知っていますか?」という質問をしたときに違いかあるか調べたデータがあるのだけれど、これがまたすごい結果が出ているよ。
増えたのよね?
もちろん増えたんだけど、最大で約4倍になった例もあるんだ!
映画館だからそんなに何度も行って広告を見た人は少ないわよね?
そう!つまりフリークエンシー(特定のユーザーに広告が表示された回数)が「1」というのがほとんどの状況でこの結果は驚きだよ!
シネアドの実施プラン
シネアドに興味が湧いてきたけれど、どんな感じで出稿できるの?
いくつかのプランがあって、予算、エリア、ターゲットに合わせてフレキシブルに放映プランを組むことができるよ。
映画館単位で選べるということは、例えば東京の○○区の○○映画館だけでシネアドを入れたりもできるということよね?
その通り!
つまり、地域密着企業はもちろん、例えば全国規模だけど47都道府県全てが商圏というわけではない企業なんかは、店舗や支店があるエリアの映画館だけを選択してCMを放映することもできるから、使い勝手がいいよね!
シネアドの料金
お値段はおいくらくらいかしら?
来場客数やスクリーン数が劇場によって異なるので、金額が違ってくるんだ。
それから、作品指定する場合に注目度の高い作品は金額が他より高めに設定されていたりするよ。
1回2万円台で出稿することができるけど、多くの企業はレギュラーで継続してやっているよ。
タイミングによってはキャンペーンも実施しているから、詳しくはまたの機会に説明するよ!
シネアド 1劇場1作品指定1週間 2万円台~
※別途上映関連費あり
まとめ
人の印象に残るインパクトのある広告手法で、エリアを選んで地域戦略としても活用できるのがシネアドの魅力だよ。
そうよね!特に地域密着企業はエリアを指定して出稿できるのはありがたい広告だわ!
テレビCMでは広すぎるけど、何か映像を使ったインパクトのある広告をやりたい企業からの出稿が多いのもうなずけるよね!